【小学生の親必見】習い事をたくさんさせる弊害は?多すぎNGな理由と親の心構え
「平日は毎日、子どもの習い事の送り迎えでバタバタしている」
「もしかして習い事させすぎ?と急に不安になってきた…」
こんな風に感じたことはありませんか?
確かに、習い事は、各ご家庭ごとに教育に対しての考え方が出やすい部分です。
習い事をすることで、お子さんの個性が育まれたり、お子さんが学校以外のコミュニティを持つことができたりするなどのメリットがありますから、「幼少期に良い経験をたくさんしてほしい!」とお考えの保護者さんは、たくさん習い事を経験してみてほしい!と思いますよね。
ただ、習い事はお子さんにいい影響を与える面もある一方、対応を間違えると悪影響を及ぼしてしまうこともあります。そのうちの一つが、「習い事のさせすぎ」なんです。
習い事のさせすぎによってデメリットが生じてしまっては、とても残念ですよね。
そこでこの記事では、習い事のさせすぎで生じる可能性のある3つの弊害をご紹介し、習い事が多いと感じた時に確認したいポイントを2つお伝えします。
この記事は、20年以上サッカー指導をしてきた私の経験や知識を基に執筆しています。10人の子どもがいれば人数の分だけ育成方法が変わります。だからこそ保護者や指導者たちが正しい知識を身に付け子どもたちと接する必要があります。本サイトを上手く利用しながら大人とは何かを一緒に学んでいきましょう。
■ 習い事をたくさんさせるのはNG!?考えられる3つの弊害
習い事をさせすぎることによって生じるデメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
以下では、考えられる3つの弊害についてご紹介します。
1.子どもの自由な時間が少なくなる
特に小学校低学年は、兄弟や友達と気ままに遊んだり、ひとり遊びに没頭したり、ぼーっとなんとなく時間を過ごすような「空白の時間」が非常に重要です。
この「空白の時間」が子どもの地頭を伸ばすことにつながります。
子どもの自由にできる時間が少なくなればなるほど、習い事をすることで得た知識や経験を試す場がなくなってしまい、学んだことを消化できないまま身につかない・・・という状況が生まれてしまう懸念があります。
2.「学ぶこと」に対して受動的になる
習い事の多くは、教室で学び、そこで得たスキルや知識を定着させるための「練習」が必要になります。
この「練習」を経ないままでは、いつまでも学んだことが身につきません。これは、どの習い事でも同じであると言えます。
習い事が多くなり過ぎると、先生から教えてもらう機会が増える一方、相対的に、自分から自主的に何かを試したり、練習したりする時間が少なくなっていきます。
そうなれば、いつしか「知識やスキルは”与えられるもの”」という感覚が染みついてしまい、自分から積極的に学ぼうと動いたりすることが減ってしまう可能性があります。
3.親のストレスが増える
習い事は、お子さんだけの問題ではありません。
親御さんにとっても、習い事が増えれば増えるほど、金銭面はもちろん、送迎にかかる手間が増え、その後の生活のスケジュールが圧迫されることになります。その結果、いつも時間に追われる、といったことになりかねません。そうなるとどんどん心の余裕がなくなり、ストレスが溜まっていってしまいます。
お子さんの自己肯定感を高めるという観点でいうとどんな習い事をしたかより、家庭で親御さんからどのような言葉をかけてもらったかが大きく影響します。
習い事が多過ぎることによって、子どもに対しても余裕のある接し方や言葉がけができなくなるようでは、本末転倒ではないでしょうか。
■ 習い事をたくさんさせる時に、親が持っておきたい心構え
習い事のさせすぎには上記のようなデメリットも存在しますが、とはいえ習い事をすることに多くのメリットが存在するのも事実です。
「もしかして我が家、習い事多くさせすぎ?」と不安になってしまう親御さんも多いと思います。
習い事をさせることにメリットが多いと聞いたからさせているのに、させすぎてはダメと言われると、どうすればいいのか困ってしまいますよね。
そこで、習い事が多いと感じた時に確認したいポイントを2つお伝えします。
習い事のさせすぎかどうかの判断に迷った際には、参考にされてみてください。
1.習い事の目的とゴールは、明確に子どもと共有できているか
まずはお子さんと、「習い事をこなすこと」が目的になっていないかを確認しましょう。
目的は何か、最終的にどうなること目指して習い事をするのか、お子さんと話し合い、共有することが大切です。
ここで大切なのは、目標を親が決めてしまわないこと。
お子さんも参加して、自分で決めた目標であればあるほど、お子さんにとって習い事のモチベーションが上がります。
2.何も予定がない「空白の時間」を子どもに渡せているか
お子さんにとって大切なのは、お子さんが自由に使える「空白の時間」があるかどうかです。
この「空白の時間」が、お子さんの考える力や主体性・好奇心を伸ばします。
これが不足すると、小学校高学年くらいから色々なことに行き詰まってしまうことが多い傾向にあります。
「親が遊ぶ予定や旅行を詰め過ぎる」のも、「空白の時間」を奪っているのと、実質的に変わらないでしょう。
ぼんやりしていても構いません。
予定を詰めすぎていないか、適宜確認するようにしましょう。
■ 習い事によって良い経験を!
習い事をさせることのメリットは多いですが、させすぎてしまうと弊害が生じることもあります。お子さんに習い事を習い事をさせるときには、目的とゴールを明確に共有し、お子さんから「空白の時間」を奪わないようにしましょう。
もし、習い事が多過ぎるかも!?と思ったら、習い事が子どもにとってより良い経験になるよう、ご紹介した心構えを参考にしていただければと思います。