小学生の子どもの口答えの原因は「中間反抗期」?特徴と対処法は?
「小学生になった子どもが、急に口答えをするようになって困っている!」といったお悩みはありませんか?
幼児期からグンと成長して、物分かりもよくなってきたと思ったのに、 急に口が悪くなったり、親に反抗的な態度を見せたりといった思わぬ困りごとが連発する!
それはもしかしたら、「中間反抗期」が原因かもしれません。やっと穏やかに過ごせると思っていたのに、口答えや反抗が強くなり、さらには小学校入学と重なって目が届きにくくなることから、強い不安を感じてしまいますよね。
この記事では、子どもの口答えの原因の一つである中間反抗期の特徴と、対処法について詳しく解説しました。この時期の親との関わりは、子どもの将来にとってとても大切なものですので、ぜひ参考にされてみてください。
この記事は、20年以上サッカー指導をしてきた私の経験や知識を基に執筆しています。10人の子どもがいれば人数の分だけ育成方法が変わります。だからこそ保護者や指導者たちが正しい知識を身に付け子どもたちと接する必要があります。本サイトを上手く利用しながら大人とは何かを一緒に学んでいきましょう。
■ 子どもの口答えの原因の一つ、「中間反抗期」とは
「中間反抗期」とは、5歳〜小学校低学年の頃に訪れる反抗期のことをいい、2〜3歳頃の「第1次反抗期」と思春期の「第2次反抗期」の間に訪れます。
第1次・第2次反抗期よりは激しくないため、目立たないことも多いですが、他の反抗期と同様に、自我の芽生えがきっかけで起きる現象です。
■ このせいで子どもの口答えが起きる!「中間反抗期」の特徴
中間反抗期の特徴として次のようなものが挙げられます。
- 口答え、へりくつを言う
- 反抗的になり、素直に言うことを聞かない
- 本当は甘えたいと思っているような言動が目立つ
- 親の干渉を嫌がる
中間反抗期には、口答えや反抗的な態度が目立つ傾向があります。
特に小学生になったばかりの頃は、学校やメディアからいろいろな言葉を覚えて語彙が増えることから、口答えが特に目につきやすくなってきます。
自分の考えがなかなか伝わらないときには物に当たって暴れることなどもあり、突然の感情の爆発に悩む親御さんも少なくありません。
全てを自分で考えて行動したいこの時期は、自立へと進み始めている時期であるといえます。
親からするとまだまだ心配事はたくさんありますが、子どもは着実に親離れへと進んでいるのです。
■ 子どもの口答えにイラっとしたら試したい5つの対処法
「中間反抗期」は自我の芽生え。子どもたちが必ず通る道ですので、「育て方を間違えたかな?」とか、「親のことが嫌いなのかな?」と悩む必要はありません。 子どもにとって必要な成長の過程であるということを頭に入れて、対処法を実践してみていただきたいと思います。
対処法① 子どもの言い分を共感的に聞く
言い訳をしてきた時、頭ごなしに叱るのは逆効果です。
まずは何を言おうとしているのか、何を感じているのかを受け止めるようにしてみてください。
この時に、共感できない言い分であったとしても、一度受け止めることが大切です。まずは、「そっか、そう感じているんだね」と、子どもの言い分を受け止めましょう。
それだけで、子どもの気持ちが安定することもあります。
対処法② 無理やり丸め込もうとしない
中間反抗期で口答えが増えるのは、論理的な思考力と言語力・表現力が発達したからです。
「子どもだから」とあしらったり、誤魔化したりする態度は、子どもたちの反発を強めることになります。
冷静に、論理的に理由を話すことが大切です。
「叱る」から「伝える」へ意識をシフトさせましょう。
対処法③ ルールは親子で一緒に決める
親が一方的に決めたルールを子どもに守らせるという構図は、反発を招きます。
守るべきルールを子どもと一緒に決めることで、「自分で決めたルール」を守ろうという気持ちが生まれます。
対処法④ その場で手応えがなくても深追いしない
中間反抗期を迎えた子どもは、叱られても無視したり、ふてくされた返事をしたりと、反抗的な態度が目につくようになります。
ここで、「わかってるの?」「反省しているの?」と更に小言を言ってしまいたくなりますが、グッと我慢することが肝心です。
中間反抗期の子どもは、親が言っていることを頭では理解していても、反抗心から、それを素直に態度に表すことがあります。
「今この場でわからせたい!」「わかったことを確認したい!」とモヤモヤした気持ちになってしまいますが、口先だけの「ごめんなさい」を言わせることにあまり意味はありません。
ひとまずは「これでよし」と気持ちを切り替えましょう。
対処法⑤ イラっとしたら深呼吸
カチンとくる物言いをされた時、そこで親が感情を爆発させてしまうと、収拾がつかなくなります。
まずは深呼吸して、一度落ち着きましょう。
それだけで難しければ、何も言わずにその場を離れるのも、気持ちを落ち着かせる意味では効果的です。
親側が冷静に対処し、同じ土俵で戦わないことで、喧嘩を抑えることができます。
■ 親の対応が子どものお手本になる!
小学生の子どもの口答えの原因の一つである、中間反抗期。
なんでも自分の力でしたいと思い始めるこの時期は、親離れの準備が進んでいる証拠でもあります。
その大切な時期を乗り越えるため、今回は5つの対処法をご紹介しました。
反抗期に親が子どもに対してとる態度は非常に大切で、子どもは「何か問題に直面した時の解決法」を、親の対応から学ぶことができます。
これもまた非常に大事な家庭教育の一つと言えます。
ひとつでも参考にしていただければ幸いです。