【子育て悩み】子どもの忘れ物が多い!忘れ物をする仕組みを知ることで対応が変わる
お子さんが幼稚園、小学校と成長すれば、どうしても自然に増えてくるのが「忘れ物」です。朝の身支度でバタバタして、子どもが出て行ったあとで見つかる忘れ物…
忘れた子ども本人はケロッとしていて、親は「またか…」と心の中でイライラしている方も多いと思います。
なぜ子どもは忘れ物をするのか、忘れ物がどうすれば減るのかをこの記事では解説していきます。
この記事は、20年以上サッカー指導をしてきた私の経験や知識を基に執筆しています。10人の子どもがいれば人数の分だけ育成方法が変わります。だからこそ保護者や指導者たちが正しい知識を身に付け子どもたちと接する必要があります。本サイトを上手く利用しながら大人とは何かを一緒に学んでいきましょう。
■ 忘れ物が多いのは当たり前
忘れ物をするのは何も子どもだけに限った話ではありません。大人でも忘れてしまう時は忘れてしまいますよね。これには脳の実行機能が深く関わっており、子どもの場合、脳が発達途上のため色々なものに注意を割けないため、忘れ物が多いとされています。
特に小学生になると教科書やノートなどの勉強道具のほかに、体操服や給食のエプロン、習字や絵具セット、裁縫道具など様々なものを用意しなくてはなりません。幼稚園から上がったばかりの子どもがいきなりこの量をコントロールするのはとても難しいことです。次に忘れ物が多い家庭のあるあるを3つほどご紹介します。
叱るのはNG
子どもが忘れ物をしたときに「なんで忘れ物したの!」や「何回忘れたら気が済むの…」と叱ったりしていませんか?子どもにとっては(注意しているのに忘れ物をしてしまう)(どうすれば直るか分からない)と悩んでしまい、ついには「自分はダメなのかも」という先入観を持ってしまいかねません。親は「忘れるのは仕方ない」くらいの気持ちでいましょう。
整理整頓していない
部屋が整理整頓できておらず、その日の朝に学校の用意を始めたら、あれがないこれがないと大慌て。結果、宿題や体操服を忘れる。目に浮かぶ光景ですよね。日頃からの整理整頓を心掛けることが肝要です。
後回しにしてしまう
何でも後回しにしてしまっていると、直前にならないとやらなくなってしまいます。すると直前であれがない、これをやっていない、このプリント渡してなかった、といった事態を招きます。
■ 親は忘れ物を届けるべき?
ここで重要なのは「届けた場合と届けなかった場合、どちらが今後、子どもが忘れないようになるか」だと思います。
忘れ物をする度に、親が忘れ物を届けていると子どもは(忘れてもママが届けてくれるから大丈夫)とどこかで思ってしまいます。
逆に届けなかった場合は、忘れ物をすることに慣れてしまうケースがあります。「忘れ物をすれば困るのは自分だから、今度から気を付けるだろう」と考える親もいますが、教科書がないなら隣の子に見せてもらえばいい、体操服を忘れたら別のクラスの子に借りればいい、といった忘れること前提の意識になる可能性があります。
届けるか、届けないかで忘れ物の抜本的解決には繋がりません。それでは、どうすれば忘れ物を減らすことができるのでしょうか。
■ 〇〇をすれば忘れ物は減ります
忘れ物を防ぐ方法はいくつかあります。今回はそのうちの2つをご紹介します。
①先に準備をしてしまう
学校から帰ってきたら、すぐに次の日の準備をする方法です。忘れ物が多い子どもの傾向として、どうしても遊びを優先して、宿題や準備を後回しにしてしまうことが上げられます。帰ってすぐに準備を癖づけられれば、夜や朝に慌てることも無くなります。単純ですが効果的です。
②チェックリストを作る
子どもの遠足や修学旅行のしおりには必ず持ち物のチェック欄がありますよね。あのリストを日常的に活用する方法です。子どもに時間割ごとに必要なものをリスト化してもらい、準備が終わったら、空いてる時間に親と一緒にチェックをすることで忘れ物を防ぎます。何度かチェックしていると子どもは「慣れたからチェックしなくていい」と言い出すかもしれませんが、当分は子どもの習慣になるまで続けるようにましょう。
■ 忘れ物が減る→学力UP!
少し信じられないかもしれませんが、考えてみれば難しいことではありません。
「忘れ物をしないようにする」という考え方には大きく分けて2つの利点があります。
1つ目は先見性を磨くことです。忘れ物をしないため計画的に行動することが、「忘れ物をなくす」というイメージの未来につながり、脳を活性化させます。
2つ目は確認作業の習慣化という恩恵です。普段から忘れ物をなくそうという意識が定着していれば、脳は「見落としや間違っていることはないか」を確認するようになります。全体を見て判断する能力が養えるため、テスト問題などのケアレスミス防止につながり、点数はもちろん上がります。
■ まとめ
最初に書いたように、忘れ物は大人でもしてしまうものです。それを子どもがいきなり0にすることは難しいでしょう。今回ご紹介した方法以外でも、工夫できる部分やお子さん特有の忘れ物の仕方が分かれば、コミュニケーションをとることで解決できるものがあるかもしれません。決して叱ったりせず、長い目で忘れ物と付き合っていきましょう。