思春期子育ての辛さ激減!子どもとの関係が良好に変わる接し方のコツ

「これまでは素直だったのに、急に口答えが増えてケンカばかりしている…」
「何を質問しても、そっけない返事しか返ってこない…」
「子どもが何を考えているのかよくわからない…」
それはもしかしたら、お子さんが思春期に突入したサインかもしれません。これまで良好な関係を築いていたつもりだったのに、急に会話もままならなくなり、口をひらけば喧嘩ばかり…。これでは気が滅入ってしまいますよね。
そこでこの記事では、お子さんが小学校中・高学年の方に向けて、思春期の子育ての辛さが激減する、子どもとの関係を良好にする方法をお伝えします。
接し方の具体的なコツを4つご紹介しますので、読了後すぐ、お子さんにどう接したらいいかがわかるようになりますよ。

この記事は、20年以上サッカー指導をしてきた私の経験や知識を基に執筆しています。10人の子どもがいれば人数の分だけ育成方法が変わります。だからこそ保護者や指導者たちが正しい知識を身に付け子どもたちと接する必要があります。本サイトを上手く利用しながら大人とは何かを一緒に学んでいきましょう。

目次

■ 思春期の定義って?【ためになる子育て】

思春期とは一般的に、小学校高学年から高校生くらいまでの、こころと身体が著しく発達する時期を指します。例えば、WHOでは、第二次性徴の出現(乳房発育や声変わりなどの時期)から性成熟(18~20歳ごろ)までの期間を思春期と定義しています。
このように、これまでは身体の発達や変化に着目し「思春期」が定義されていましたが、昨今では、身体的発達と心理的・社会的な発達は必ずしも一致しないことが指摘されています。
心の発達という側面から思春期を捉えると、小学校高学年から中学生前半までを「思春期前期」、中学生後半から高校生までを「思春期後期」と呼ぶことがあります。

■ 思春期の子どもの心の中の葛藤

思春期のお子さんの内心では、これまでとは違った様々な変化が起きています。
思春期はお子さんが一人の大人としての自分を確立する時期であるため、親の管理から離れて自立し、自分で意思決定することを求めます。この結果として、思春期の反応として特徴的な「反抗・反発」が起きます。

その一方で、思春期のお子さんは、自分に自信を持ちにくかったり、精神的に不安定になりやすかったりといった側面もあるため、時に親に依存的になることもあります。
このような相反する心の状態を、「両価性(アンビバレント)」と呼びます。
さっきまで反抗していたのに突然甘えたことを言い始めるなど、矛盾して見える態度に、親としては大混乱してしまうかもしれません。
ですがこれはお子さんの葛藤から起きる行動であり、親から自立したいという気持ちと、自立することへの戸惑いと不安が入り混じることで起きています。

■ 思春期の子どもの反応が変わる!親の接し方の4つのコツ

反抗したと思えば急に甘えてきたり、ちょっとしたことで傷ついて泣き出したり、さっきまでご機嫌だったのに急に不機嫌になったり…。
思春期にはこんな心の不安定さが目立つので、それに振り回されて疲れ切ったり、このままで大丈夫なのかとお子さんの将来が心配になったりする人も少なくないと思います。
ですが、これは成長の表れであり、大人になるまでの過程です。いつまでもこの状態は続きません。思春期のお子さんと接する時に心がけたいコツを4つお伝えします。

1. 何が起きても、一旦受け止める姿勢をもつ

なるべくお子さんの言動を否定せず、頭ごなしに怒ったり注意したりしないことが大切です。
とはいえ、どうしても気になる・スルーできない言動もあるかもしれません。そんな時は、「そうか、あなたはそう思ったんだね。」と、お子さんの言動を一旦受け止めてみてください。そして、どうしても気になることは、一旦受け止めた後に改めて伝えます。
一度この”受け止める”プロセスを挟むことで、お子さんは「自分の話が聞いてもらえた」と感じ、自分の存在が承認された感覚を得ることができます。

2. 子どもがどんな機嫌でも、いつもと変わらない態度で接する

お子さんがどんな機嫌でも、いつもと変わらず、できる限り安定したメンタルを保つようにしましょう。
思春期のお子さんの心の中では様々な葛藤が渦巻いていますので、機嫌が乱高下していることもあるかもしれません。
親が子どもの機嫌に振り回されないことで、「ここはどんなことがあっても変わらず安全な場所だよ」というメッセージをお子さんに送ることにも繋がります。

3. 子どもが相談ごとを話しやすい雰囲気を心がける

お子さんが悩んだときや迷ったときにまず相談できる相手となれるよう、相談ごとを話しやすい雰囲気を心がけましょう。「言ったら否定されるかもしれない、悲しませるかもしれない」という思いが、お子さんの隠し事に繋がってしまいます。「あなたが感じていることを知りたいと思っているよ」というメッセージが伝わるような態度でお子さんに接することで、お子さんのSOSを受け取りやすくなります。

4. 子どもを一人の人間として尊重する

頭ごなしに叱ったり批判するのではなく、必要なアドバイスはお子さんの了承を得てから話してみましょう。
思春期に突入したお子さんは、今、成熟した人格を形成しようとしています。
これまで小さい時からずっと関わってきた親としては、どうしてもお子さんを小さい子どもにするのと同じように接してしまいがちですが、一人の人間としてお子さんの存在を尊重し、もし話してくれるならば、その意見をじっくり聞いてあげてください。
その姿勢を見せ続けることが、お子さんの自主性や他者を尊重する心を育てることに繋がります。

■ 思春期の子育てを乗り越えるために

思春期は、お子さんが子どもからおとなへと心身ともに急激に成長する、怒涛のタイミングです。
ですが、この”嵐の時期”は永遠には続きません。無事に乗り越えると、お子さんは大人へと大きく成長することができます。

そのためにも、お子さんに思春期到来の気配を感じたら、ぜひ一度、上記の4つのポイントを踏まえて、お子さんに「一人の人間として向き合う」ことをされてみてください。
そうすることで、これまで心のどこかでまだまだ小さく未熟だと思っていたお子さんが立派に成長していく姿が、一つずつ発見できるのではないでしょうか。

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